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用語解説集

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『デザインを依頼するときに、仕事がスムーズに進められる用語集』

デザインを依頼をするのが初めてという方、デザインの仕事に興味がある方へ。
知っていると意思疎通がスムーズになるように、
最初にデザインに関する用語▶︎印刷や加工に関する用語▶︎パッケージデザインに関する用語▶︎印刷の入稿から校了まで...というように依頼から完成までの「仕事の流れ」に沿って、よく使われる基礎用語を集めてみました。 

 

1.デザインに関する用語
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デザインには幅広い意味があり、「設計・計画、図案・意匠」という意味が。図案として目に見える形に表すデザインに始まり、生産プロセスのデザイン、サービス・デザインなど「何をデザイン(=設計・計画)するか」や、建築デザイン・WEBデザイン・テキスタイルデザインなど「何(メディア)のデザインをするか」など多様な場面でデザインという言葉は使われます。

シンボルマーク(図形的要素)やロゴタイプ(文字的要素)により構成されているもの。企業やブランドの統一イメージとして図案化され、たとえば、三菱グループのマークで言えば、3つの菱形で構成された図をシンボルマーク、その下に配置された文字部分をロゴタイプと呼ぶ。 ロゴマークは和製英語で、シンボルマークとロゴタイプが一緒になったものを呼ぶ時に使用されることが多い。(一般的にこちらの意味合いのほうが多いかもしれません。)

商品やサービスに新しく名前をつけること。消費者など対象者に印象づけること、性質や特徴が理解されやすいことなどの条件を踏まえて命名される。印象深いネーミングは長く残る傾向が。
商品名の例として「ごはんですよ!」「プッチンプリン」「ガリガリ君」「虫コナーズ」など。商品名ではないが「アスクル」「ぐるなび」など、数々。

広告宣伝において、広告コピーの中でもメインとなるコピーで、見た人の心をつかむための文章のこと。比較的短い文章で大きく表示されていることが多い。「キャッチフレーズ」「ヘッドライン」などと呼ばれることもあります。 その文案を考える職業がコピーライター。広告だけではなく雑誌・カタログ編集やWEBサイトなどにも使います。「見出しコピー」は本文の要約のこと。

キャッチコピーからの導入部であり本文(ボディコピー)を読ませるための部分をいう。

ボディコピーは広告の本文にあたる部分であり、キャッチコピー、本文への導入部のリードコピー、広告の本文にあたるボディコピーのように順に構成される。

元となる文章をベースにして、よりわかりやすくアレンジする作業。誌面のスペースに合わせて簡潔にまとめたり、文章の組立て、言い回し、句読点を最適化するなど、文章整理を行う。一度書いたコピーを書き直すこともリライトに入ります。

イラストはイラストレーションの略。書籍や広告、パンフレットやWEBなど各種のメディアに使われる図像や図解。コンテンツ内容をイメージ・描写する場合や、コンテンツ内容の理解を助ける図解・図形などの役割を果たすこともある。 この職業の人をイラストレーターと呼ぶが、デザインで使用するイラストレーターはグラフィック編集ソフトのことで別の意味。

カメラによって撮影された静止画(スチール)。デザインにおいては、ビジュアル要素の中心的存在の一つ。 最近はスマートフォンの画質が劇的に向上したことで「誰でもカメラマン」と言われるほど高品質なイメージの写真を撮影しやすくなってますが、ライティング・構図・レタッチ技術、目指す方向性の共有などプロならではのコントロール要素があり、「誰が撮っても同じ」なはずはなく、「写っていれば良い」というものでもありません。目的に合う写真であることが必要です。

文字を扱うデザイン全般を指します。一文字から何百、何千字のテキストレイアウトやタイプフェイス(字体)のデザインなどがあります。 会社案内の表紙や書籍の装丁などでは、会社名、タイトル、キャッチコピー等をタイポグラフィでデザインする企画もあります。デザイナーの力量が問われる非常に繊細で難度の高い作業です。

CMYKはシーエムワイケーと読む。カラー印刷で色を再現するための要素「C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:黒」の頭文字を並べたもの。ただしKはKey plateから来ている。 パソコンなどのディスプレイでは「RGB(アールジービー)」という色の表現法を用いる。こちらも「R:レッド、G:グリーン、B:ブルー」の頭文字を並べたもの。

コーポレート・アイデンティティの略語で、企業イメージ統合化の意味です。経営ビジョンをビジュアル訴求によって示し、企業の存在価値を定義づけるものです。 近年のCIは、ロゴマークなどを刷新することでプロモーションやPR戦略の強化を図る意味合いの方が強くなっています。

ビジュアル・アイデンティティの略語です。ロゴマークだけでなく、企業の基本カラー(コーポレートカラー)やデザインルールを構築して、会社案内、広報誌、パンフレットやカタログ、ホームページ、イベントブース、広告、チラシ、製品パッケージなどあらゆるメディアで統一していくことを言います。

企業が顧客にとって価値のあるブランドを構築するための様々な活動を指します。基軸になるのはVIの作成です。その他にブランド・ネームを作成したり、広告宣伝の基本方針を策定するなど、幅広い活動があります。

ロゴマークやキービジュアルなどの使用規定です。新たに作成したロゴマークやキービジュアルが、使用する側の奔放な処理によって統制が効かなくならないよう使用ルールを設定すること。

コンテンツとは「情報内容」を意味します。品質の高いパンフレットデザイン、ホームページデザインであってもコンテンツの質が低ければ成果物として効果は得られません。 コンテンツを十分練り上げ、的確に情報配置していく企画によって、よいデザインが生まれます。なお、コンテンツの中でも特に顧客やターゲットに対して強い訴求を与える情報を「キラーコンテンツ」と言います。

デザインするものの対象となる人のこと。商品パッケージであれば、その商品の採否を決めるバイヤーと消費者、営業用パンフレットであれば、その営業先となる会社の業種や部門、公式HPであれば、そのHPの訪問者がターゲットである。 このように市場を細分化して、細分化されたどの市場に的を絞るかという行為とその後の施策をターゲティングという。

英語ではPersona。人格、人物の来歴などの意味をもつ。デザイン開発上で使われる場合は、ターゲット像を明確化しチームで共有するために、より具体的な人物像をまとめたものを指す。 一般的には性別・年齢年代・居住地・家族構成・職業などの個人属性の他、子どもの頃からの活動や好きなもの、趣味、よく接するメディア、交友関係などをまとめることが多い。

直訳は「概念」ですが、企画・広告などで全体を貫く基本的な観点・考え方のこと。何か新しいものを創造する時やリニューアルする時などに、その創造・改編の考え方を示し共有するための「骨格となる考え方」を意味する。 商品のコンセプト、コミュニケーションのコンセプト、デザインコンセプトなどの場面で使用される。コンセプトがあると、関係者の考えを一つの方向にまとめやすくなり、より提供価値が明確なアウトプットを生み出しやすくなる。

デザインを依頼する時に、一番最初に発注主(企業・店舗・自治体など)の意図やデザイン開発の背景を伝えることをオリエンテーション、略してオリエンと呼ぶ。 そしてこの際に必要要素をまとめたものをオリエンテーション・シートと呼ぶ。オリエンテーションでしっかりと意図説明や意見交換、意思・条件確認を行うことが、より良いデザインにつながる。

オリエンテーションの後、検討・デザイン開発を行ったデザイナーが、発注主(企業・店舗・自治体など)に対して行うデザイン提案の場をプレゼンテーション(プレゼン)と呼ぶ。

デザインやレイアウト作業に入る前に、要素(写真・イラスト・文章)を小さい枠の中に書き込みイメージをつくります。いわば設計図のようなものでお客様と作成スタッフとの確認用に使われます。 ちなみにサムネールは文字通り「親指の爪(くらいのサイズ)」が語源。なお、ホームページ作成の場合にはワイヤーフレームと言います。

デザイン作成を行うプロセスの前半工程で、お客様に実際の作成物の企画デザインに近いイメージをつかんでもらえるために提示するプレゼンテーション用の校正紙です。 デザインカンプは、デザインレイアウトだけでなく、写真やイラスト、記号、チャート、コピーなども配置されます。カンプと略して呼ぶのが一般的です。プレゼン時のカンプと校正用のカンプと意味合いが違う場合もあります。 前者はデザイン提案時提出するカンプ。後者は最終仕上がりイメージを確認するためにデザインや文字要素が正しく配置されているかなどを校正するためのカンプです。

2.印刷や加工に関する用語


印刷加工のイメージ

印刷技術の一つで、インキを乗せる部分と乗せない部分とを設けた版を作り、版を使って紙に印刷を行う印刷方式。版と紙が直接触れない特徴からオフセットと呼ばれ、摩耗が少ない事から大量印刷に適している。 その代わり必ず版の作成が必要になる事から、後からの増版や小部数印刷ではコストが高くつく側面もある。

印刷技術の一つで、DTPと高解像度のプリンタによって必要な時に必要なだけ印刷する印刷方式。オンデマンド(on demand)とは「要求、需要があり次第」という意味で、版を作る工程も省かれる為に納期の短さ、小部数からの印刷に適している。 一方、1000部を超えるような大量印刷ではコストが高く側面もある。

Desk Top Publishing の略で、テキスト・図表・イラスト・写真など、原稿の作成における組版やレイアウトなどの作業を、全て一般的なパソコン上で行うことが出来るシステムのこと。 かつて印刷といえば、原稿の作成から出力に至るまで各工程毎に高度かつ専門的な知識や技術が必要だったが、DTPの登場でそれらの作業も飛躍的に簡易化された。

オフセット印刷などの従来からの版を用いた印刷方式において、刷版用のフィルムを作成すること。

主にオフセット印刷などで、印刷機に取り付けるアルミ板に製版したフィルムを密着させ、感光・焼き付けて実際に印刷に用いる為に作成した版のこと。

Raster Image Processor の略。 DTPで作った PostScript データを、出力のためにプリンタやイメージセッタの出力解像度にあわせてビットマップデータに変えるプロセッサ。通常は PostScript プリンタに内蔵されている。

特色(とくしょく)は、プロセスカラー(CMYK)では再現できない色を表現するために調合された単色インキのことで、スポットカラーともいう。 蛍光色やメタリックカラー、パステルカラー、金・銀といった色がある。特色印刷は「特色インキ」を使用する印刷。

フレキソ印刷とは、凸版印刷方式の一種。版の素材にゴムや合成樹脂を使用し、液状インキを用いる印刷方式。ダンボールやフィルム、布などの表面印刷に利用される。

スクリーン印刷は、孔版印刷に分類され、従来は版に絹の繊維のスクリーンを利用していたことから「silk screen process printing」を略して「シルクスクリーン(印刷)」と呼ばれていました。今は絹は使わず、ナイロン・ポリエステルなどの化学繊維やステンレスの金属繊維を織ったスクリーン(紗)を利用している為、最近は「シルク」がとれて、スクリーン印刷と呼ばれています。印刷できるメディアは紙、プラスチック、金属、Tシャツや布など幅は広く細かい写真のようなものではなくベタ面がはっきりしたロゴやパターンなどの印刷に適しています。インクも厚めに印刷できます。

グラビア印刷とは、一般的に凹版印刷に区分されます。特長は、凹版部の深さ・形状により、インキの転移量の調整ができ、細かい濃淡の表現を再現することに優れています。大ロットの製品で多用される印刷方式です。

DTPソフトで作成したデータから、フィルムや刷版の工程を経ることなく紙に直接印刷を行う方法のこと。日常でも馴染み深いトナーを使ったレーザープリンタやインクジェットプリンタも、いわゆるCTPの一種になる。一般に、オンデマンド印刷のプリント方式を指すことが多い。

プレプリントとはダンボールに貼合する前のライナにあらかじめ印刷すること。フレキソ印刷の場合、ダンボールシートに直接印刷する枚葉印刷より高精度な仕上がりになります。

シルクスクリーン印刷とも呼ばれ、インクをナイロンやポリエステルなどの樹脂で作った「スクリーン」と呼ばれる、穴を開けた版板に擦り付けて文字や絵を印刷する方法です。以前はスクリーンを絹(シルク)で作っていたためシルク印刷呼ばれています。 紙や布に加えて金属や樹脂など多くのものに印刷を施すことができます。金属製品ではネームプレートや筐体のパネル部分などに施されています。

箔押しとは、金属の箔を、熱と圧力で転写する印刷方法です。箔は金色や銀色のほかに、白や黒などもあります。箔をつけず型で押し、凹凸だけをつけるエンボス加工(空押し)もできます。

エンボス加工は凹版と凸版で紙を挟み、圧をかけて紙を盛り上げる加工方法です。立体感のある仕上がりが特徴です。他の印刷加工と組み合わせることで、デザインの幅も広がります。

印刷表面に光沢を与え、印刷効果を高めます。 インキ皮膜を保護し対摩擦性を高め、色落ちしにくくします。

グロスニスとは対照的で、印刷表面の光沢を抑え、落ち着いた雰囲気を出したいときに使用します。

擬似エンボスについて解説しております。疑似エンボスとは、2種類の性質が異なるニスを使用して、エンボスのような凹凸を作り出す印刷手法です。擬似エンボスでは、立体感や高級感などを表現することが可能です。

ラミネート加工の一種で、ポリプロピレン加工のこと。 熱可塑性のポリプロピレンフィルムを貼ることで、光沢感をアップ(=グロス加工)させたり、つや消し処理(=マット加工)を施すことが出来る他、水や汚れに強くインクもはがれにくいなど、表紙を保護する効果もある。 高級感や耐久性のアップにも繋がるが、フィルムと紙の伸縮性の違いから、用紙の種類や時間の経過などにより若干の反り返りが生じるリスクもある。その為、PP加工は使用目的を考慮したり用紙選びの際に注意が必要。

Adobe社のグラフィックデザインツール、DTPソフトのひとつ。「イラレ」とはこのソフトの略称こと。「AI(エーアイ)データを送ってください。」と言われたら、このソフトで作成したファイルのこと。 ページ数の少ない印刷物や広告類、パッケージなどの印刷データは主にこのソフトで作成する。(拡張子.aiファイル)

プロも使用するAdobe社の画像編集ソフトウェアで、精度の高い写真の編集はもちろん、高品質なデザインやイラストを作成するためのさまざまなツールが備わっている。 通称「フォトショ」。DTPにおいても印刷入稿する画像を編集する必須アイテム。(拡張子.psdファイル)

3.パッケージデザインに関わる用語


4のイメージ

紙器とは紙のパッケージのことで、厚紙などを用いて印刷・成形加工をした包装容器です。比較的コストが安く、廃棄処理が容易で、他の材料との組み合わせが可能などの特長があります。 貼箱、段ボール箱、印刷紙器、組み立て箱、折りたたみ箱などがあり、用途によって使い分けられています。

内寸は、箱の内側の有効寸法です。オーダーメイドで作成する際は、箱に入れたい商品のサイズに、余裕を見たサイズを内寸として指定します。

外寸(罫線寸法)は、箱を作成する際に付ける折れ線の寸法を指します。

組み立て後の寸法は外形寸法といい、外寸(罫線寸法)とは異なります。運送会社の宅配サイズは、外形寸法の3辺合計サイズで決まります。

紙には、紙目(繊維の流れ)があります。 板紙の長辺と短辺、どちらに沿って繊維が流れているかによって『縦目』と『横目』に分けます。長辺に沿って繊維が流れていることを『縦目』(T目)と呼びます。 短辺に沿って繊維が流れていることを『横目』(Y目)と呼びます。流れのよって折りやすさや折れやすさが違うので、パッケージや印刷物の用途にあった紙の目を選ぶことは、とても大事です。

ダンボールの中芯のフルート(なみなみした)の目方向のこと。ダンボールの寸法表記は紙巾x流れの順と決まっています。「目方向=紙巾方向」です。 折れにくい方が、紙巾方向(こちらの方向は強度が出ます)折れる方向が、流れ方向になります。ダンボールシートを製造するときに、機械の中で流れ方向に向かって材料が出来ていくため、なみ目が見える方を流れと呼びます。

ダンボールとは、波形に成形した中しんの片面又は両面にライナを貼り合せたもので、片面ダンボール(2層)、両面ダンボール(3層・通常のダンボール)、W段(両面+片ダンボール)などがあります。

ダンボールの波の部分の「段」のことを「フルート」といいます。ダンボールの波の高さ(フルート)によって材質に種類があります。用途によって使い分けします。
おおよその目安
EB(Wフルート)…約5.6mm
Bフルート…約2.5〜2.8mm
Dフルート…約2.0〜2.5mm
Eフルート…約1.2〜1.5mm
Gフルート…約0.8〜1mm(マイクロフルートとも呼ばれる)

オモテ面が平滑性のある白、ウラ面がざらつきのある鼠色の厚紙で、オモテ面は印刷適性に優れ、あらゆる紙器の素材に適しています。中・裏層は主に雑誌古紙、新聞古紙をリサイクルされたもので作られています。

白コートボールの次によく使用されています。裏面が白いので、コストを抑えて高級感を演出したい際に使用されます。健康食品、衛生用品、ケーキ箱などに用いられます。

白コートボール紙(裏面ネズミ色)、特板カードBより古紙配合率が低く、印刷再現性、発色が特板カードBより、良くなっています。

表面・裏面の両表層に化学パルプを使用し、白色の塗工を施した厚紙のことを「高級白板紙」と呼びます。「アイボリー」はバージンパルプを100%使用したもの、カード」は表層にバージンパルプを使用しますが、中層には機械パルプや古紙を使用。

設計したパッケージ展開図面をCADカッターなどで切り抜き、なるべく実際に使用する材質を使って無地のダミーサンプルを作成して、お客様に提出する場合があります。 また、実際に組み立てることで仕様の確認をしたり、設計のブラッシュアップをしたりすることができます。依頼内容によってはカラーのダミーサンプルを作成したりすることもあります。

DXFとは、Drawing Exchange Formatの略称。Drawing Exchange Formatの意味の通り、交換可能な図面形式という特徴があります。CADソフトで設計したパッケージの図面をやりとりする場合によく使用します。 箱の抜き型をつくる際に「Dxfデータください。」と言われたらこのファイルのことです。(拡張子.dxfのファイル)

簡単に言うと厚紙や板紙に箱が綺麗に折れるように折りスジを入れる(スジ押し)加工部分。トムソン型(木型)に切れ刃(カットする刃)と一緒にセットします。設計・展開図に対してはその線のことを表します。 グラフィックデザインでは線(ライン)のことをケイと呼ぶ。オモテケイ(0.1mmケイやヘアラインのこと)、ウラケイ(0.4mmの太めのケイ)、ノートの罫線にも使われます。アタリケイ(印刷に出さない線のこと)など。

逆折りや360°度折りのためにスジ割れ・罫割れ(折り目の紙が割れること)等がおこりそうな部分にスジ押しと切り込みを交互に入れて折りやすくすること。

切り取り、もしくは折りやすくする為に入れる点線状の刃の事。より細かいものをマイクロミシンともいう。

開封のため、フラップにあらかじめ入れた連続した切れ込み。

紙の厚みの約半分の深さまで切れ刃を入れ、折れやすくした処理。半切り(はんぎり)とも言う。

面付けとは、刷版に対して印刷・断裁の都合を考えて、複数のパッケージを配置していくことを指します。一つの型で一度に一枚の箱が出来るならば「一面付け」、二枚ならば「二面付け」となります。面付けをする際の間の余白部分を【ドブ】といいます。 間隔は5mm、6mm、10mm、16mmと加工よって様々です。【ドブ】を必要としない面付けの場合もあります。

「とりづごう」とは決められた紙の大きさから必要とする部材をどれだけ効率よく多く取れるかという事です。取り都合が悪いとは紙に対してロスが多い事。逆に取り都合が良いとはロスなく効率よい状態のことです。「面付け」とあわせて使うときもあります。「取り都合のよい面付け」など。

抜型とは、切り抜きたい形状に曲げられた刃物(クッキーの抜型のようなモノ)の 下の部分をベニヤ板で支えたもののことです。 トムソン加工とは、トムソン型(木型)を用いて、あらゆる素材を打ち抜く(プレス)加工のことです。印刷したパッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)用の厚紙(刷本・すりほん)を展開図の形に抜くパッケージ作成の要となる加工です。 その後、組み立てて お菓子の箱などのパッケージが出来上がります。

刃渡りとは、一般的には刃物の長さを差しますが、パッケージを加工する現場では上記の【抜型・トムソン】の説明にあるように素材をプレスして打ち抜く際に使用する刃の使用サイズと言えばよいでしょうか...。 【面付け】が1面付けの箱の展開図が原寸で300mm×300mmの場合は、刃渡りサイズも同じ300mm×300mmというふうになりますが、面付けが2面付け以上であったり、箱と仕切りを同じ型に共取り(一緒に)したり、印刷のあるなし等の条件によって、「刃渡り」のサイズも変化します。 つまり、上記の【面付け】や【取り都合】と深く関係します。加工の現場では頻繁に使う言葉ですが、パッケージを発注するお客様はあまり使わない言葉かもしれません。通常、紙巾×流れの順に記載します。(使用する材質の紙の流れやサイズにも関係するため)

4.入稿から校了まで


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厳密にいえば、編集者やデザイナーが詳細な指示と共に原稿を入れること(入稿指定)。ただしDTPが普及した現在では、次の作業工程の担当者に原稿を渡すこと全般を指して使われるようになっている。 使用ソフトやフォント、リンク画像の有無など記入した「データ入稿仕様書・印刷データ仕様書」など添付して渡すのが望ましい。

カンプリヘンシブcomprehensive の略で、仕上がり見本のこと。最終的な印刷物の仕上がりイメージとして、デザインやレイアウトの検討を行ったり、クライアントに印刷の可否について承諾を得る為の校正などにも使用される。
(1.デザインに関する用語【デザインカンプ】の項にもあり。)

カンプ(※厳密には校正紙=校正用に出力したもの)と原稿を照らし合わせて、組版やデザイン、レイアウトなどに修正個所がないかチェックする作業のこと。 フィルムや製版が必要な印刷方式の場合は、さらに細かく分類された用語が使用されるが、オンデマンド印刷では前述の認識で十分。DTPが普及した今は、PDFファイルにすることでクライアントともメールでの校正も可能になった。

校正は文字・文章やデザインなどの表現内容の間違いを見つけ正すこと。校閲は文章の内容やデザインを吟味し意図との合致、表現としての適切さの観点から正すことと言われる。

入稿したデータをカラー出力して印刷物の色みを確認・調整する作業。製造に入る前に行われる作業で、色校正で作成されたもの(色校用の校正紙)が製造時の見本となります。 色校正にはインクジェットプリンターを使用したものを簡易校正(DDCP)、本番で使用するインキと用紙を用いて色校正専用機で出力したものを本紙校正といい、本番で使用するインキ、用紙、印刷機を使用して出力した校正を本機校正といいます。

デザインされたメディアを校正・校閲し、修正点や加筆点を書き込むことを「あか入れ」という。修正点や加筆点、疑問、再検討ポイントをその箇所と内容について正しくデザイナーに伝えるため、赤色のボールペンなどで書き込むことからこう呼ばれる。

校正が完了し、修正の必要がない状態になること。なお、修正の必要はあるが修正後に改めて校正紙(=校正用の出力)は必要ないという状態になることを、責了という。

校正を経て、修正の必要はあるが修正後に改めて校正紙(=校正用の出力)は必要ないという状態になること。なお、校正が完了し修正の必要がない状態になることを、校了という。

5.画像に関しての用語


4のイメージ

ジェイペグと読む。画像ファイルのフォーマットの一つで、静止画像のデジタルデータを圧縮する方式。圧縮する分、画像は劣化する。 ファイルの拡張子に「.jpeg」が付く。他にPNGという圧縮方式もある。この2つの違いは、JPEGは一度圧縮したら元に戻すことができず、PNGは完全に復元できることにある。

RAWとは、「生」「未加工」の意味。デジタルカメラで撮影された画像の記録形式の1つ。カメラ内部での現像処理が行われていない非圧縮または低い圧縮率の画像データのことを指す。 RAWデータは光の強さの情報なので、そのままでは映像として見ることはできません。パソコンに取り込み、RAW現象ソフトを使用して映像化し、画像ファイルに変換する。

撮影画像のデータ量、緻密性を表しており、ピクセルとも呼ばれる。画素数が多いほど画像がきれいに表現でき、画素数が小さいと粗い画像となる。自社保有の写真、ロゴマークなどのデータをデザイナーに渡す時は、できるだけ画素数が大きいものを渡すほうが良い仕上がりとなる。

英語ではtrimmingと書く。直訳としては、切り落とす・刈り込んで整えるなどの意味を持つ。写真を使用する時に、画像のうち不必要な部分を省くことにより、目的に合わせて構図を変えること。ちなみに犬の毛を刈って整えることもトリミングという。

6.WEBに関わる用語


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サイト全体のページ構成を一覧で示すサイト構成図のこと。WEBサイト構築時にコンテンツを検討するため、検索エンジンに内容を伝えるため、そしてサイトユーザーに全体像を知らせるために使われる。 サイトマップは建設における設計図のようなものであり、特に新規でWEBサイトを構築する際には、目的に合致した構成・コンテンツとなるようにじっくり検討する必要がある。

語源としては「eye catch」であり、目をキャッチする=目を引きつけるものという意味。広告や各種メディアで使われるもの。色や文字、図形、写真などのデザイン要素を使い、対象者の視線をとめ興味をひきつける役割をもつ。 WEBサイトにおいては、ページ上部に配置され、サイトやページ全体を印象づけるほか、ページの閲読率を高める役割を担う。

英語ではbannerと書く。デザインが関係する領域では、旗・横断幕・のぼりなどSPツールを意味する場合と、WEBページ上では他のWEBサイトを紹介しリンクをつなぐアイコン画像のことを指す。

英語では、Search Engine Optimizationと書き、検索エンジン最適化と訳される。エスイーオーと読む。検索エンジン経由でサイトに訪れる訪問者を増やすための取り組みを意味し、 特定キーワードによる検索で上位表示されるように、サイトのドメイン名、構成、タイトル、タグ、コンテンツ、被リンクなど関係要素を調整していくこと。

どんなデバイスからでも見やすく、使いやすいページレイアウトにするための技術。PC、スマホ、タブレットなど、ユーザーがインターネットのページにアクセスする端末は多様化しているので、WEBサイト情報をアクセスする側の端末に応じた表示に自動で切り替わるようにしたもの。

     


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